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Hello Hello Hello Hello How low?

20220718 川奈港・東伊豆スキンダイビング行/アオウミガメ、ツバメウオ、クマノミ子育て他 の事(※追記あり20230619)



<アオウミガメ他>

※追記(20230619)
昨日川奈港にお邪魔して、ダイビングサービスさんを利用しようとお電話をしたところ、ダイビングライセンスの提示を求められました。お持ちで無い方は受付できないそうです。
なお、川奈港入り口のいるか浜駐車場は早朝から満車。港奥の広い旧駐車場はまだ閉鎖中で、路駐はかなり厳しく取り締まっています。お車で行かれる方はご注意ください。

 

2022/07/18
静岡県伊豆半島の東伊豆にある川奈港へスキンダイビングに行ってきました。

本来は南伊豆のヒリゾ浜のシーズン中だったのですが、台風接近中のため渡船が欠航になってしまいました。
そういう時に強いのが、湾の開口部が北東に向いた東伊豆の川奈港です。
南西から近づく台風のうねりが入ってきませんし、台風につきものの南西風が吹けば吹くほど穏やかになります。
なによりアオウミガメが複数定住してくれていて、通年会えるのがうれしいです。
この日も無事会うことができました。

◆目次

 

場 所:東伊豆・川奈港
日 時:20220718 09:00〜13:00
天 候:晴れ
気 温:26.6~30.0℃
水 温:23〜24℃
波 高:穏やか
 風 :西南西1.8〜7.8m
透明度:10〜15m
撮 影:Canon EOS M6 Mark II
    Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
    Seafrogs 40m/130ft Sea Frogs Underwater Camera Housing
    Seafrogs 6" Dry Dome Port
    INON 水中ストロボ D-2000 Type4
    EpoqueWorld 水中ライト EL-1000 A105
 

川奈港について(再掲)

・川奈港マップ

 

・川奈港ポイント解説

川奈港のポイント解説を再掲します。

・風向き:東風以外は大丈夫
・透明度:割と良い
・魚 影:相当濃い
・地 形:岩場、砂地
・中〜上級者向け

・交 通:伊豆急川奈駅からバスで10分
・駐車場:有り(夏季有料、冬季網置き場?)
・トイレ:近くに公衆トイレ有り
・海の家:無し(ダイビングショップ複数あり)

川奈港には2012年からアオウミガメが定住していて、近年は大中小の三頭が通年見られています。
夏〜秋の高水温の時期には、さらに回遊性のウミガメも入ってきて、多いときで10頭以上になることもあります。
私も素潜りで一日で最高7頭のウミガメと会えたことがあります。

特に遭遇率が高いのが、ダイバーのエントリースロープから続くガイドロープ脇にある、岩山のような岩礁帯です。
水深は2〜5mほどとかなり浅い場所です。ごつごつした岩の間の、ちょうど良い大きさの隙間にスポっとはまっていることが多いです。

その他、沖のブイの周辺の根等、水深5〜10mほどの岩礁帯でもウミガメが休んでいることがあります。
定住している大亀(スージー)と中亀(ナオミ)はさらに根の先端部分をねぐらにしています。
彼らは回遊していることも多いので、遊泳中に偶発遭遇することも多いです。

川奈港は全体がダイビングポイントとして保護されていますので、ウミガメも人に慣れています。
それでもダイバーさんに囲まれたり、ちょっかいを出されたりしますと、ねぐらを出て泳ぎだしてしまいます。
ダイビングショップが営業を開始する8:00過ぎに合わせて、浅い方のねぐらを目指すのが一番遭遇率が高いと思います。
朝いなくても、お昼ぐらいにまた戻ってきていることも多いです。

透明度が良いときは水面からでも余裕で探せます。
また、ダイバーさんが亀を中心に輪になって集まっていることもあります。

その他、根と砂地の境界あたりを探すと、ミノカサゴがいつでもいます。
遊泳範囲ロープ沿いにある、旗のついた大きなブイには幼魚がたくさんついています。
このブイとロープ外のハーフボートダイビング用のブイの間が、一番ダイナミックなポイントです。
根の先端になっていて水深差20m以上のドロップオフになっています。魚影魚種ともかなり面白いです。

砂地の中央あたりには、大きなトライアングル漁礁があります。水質が一番良い場所で、大きなツバメウオがいたり、付近の水底にネコザメが出たりします。
運がいいと、主のスージーが漁礁の上で休んでいることもあります。

手前の防波堤沿いをいるか浜方面に進むと、テトラが大量に積まれています。
テトラ周りにはネンブツダイ、タカベ、アジなどの大きな魚群がいます。

沖に伸びる根の、ウミガメポイントのちょっと沖の下田側、貧乏エントリーとの境界、水深5m弱のところにクマノミのペアがいて卵を守っています。
ダイバー用エントリースロープ右手の浅瀬の波打ち際には、季節回遊系のちょっとレアな幼魚が出ることもあります。

のんびりするのでしたら、川奈港のさらに奥、林の中の小道を進んだ先にある、造船所の下のポイントはとても素敵な砂浜ビーチでおすすめす。
ここは伊豆でもかなりの穴場だと思います。

・川奈港周辺マップ

川奈港の駐車場やソロエントリーポイント、トイレ、造船所下の位置関係はこちらのグーグルマップをご参照ください。



・Seafrogsハウジングについて

<Seafrogs 40m/130ft Sea Frogs Underwater Camera Housing + 6" Dry Dome Port>

2021年12月に修理に出していた、Seafrogsさんのハウジングが7ヶ月ぶりに戻ってきました。今回はそのテストも兼ねています。
お風呂でのチェックもOKで、この日も最後まで浸水なく使用することができました。
が、すぐ後に再び…orz

この記事のFlickrアルバムはこちらです。
flickrアルバム:20220718 Skindiving @ KAWANA Port / East IZU


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ブログ:シュノーケリング@東伊豆・川奈港


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川奈港のGoogleMapはこちらです。

 

川奈港の動画

・アオウミガメのクラッキー

<アオウミガメの息継ぎと背中かいかい>

沖に伸びる根の浅瀬のいつもの場所に、この日もアオウミガメがいてくれました。
人に慣れているので、脅かさず観察すると海藻を食したり息継ぎをしたりしてくれます。
最終的にはすぐ足元の岩に来て、背中を岩にこすりつけてコケを落としています。

 

道中の写真

・朝は熱海そば

<熱海そば>

伊豆急行線を利用するときは、朝食の時間が合えば熱海のホームの爽亭さんで立ち食いそばを。
夏期は冷やしの熱海そば。生のりとさくらえび、たっぷりのわさびが最高です。

 

・貧乏エントリー到着

<貧乏エントリー>

川奈駅からバスで10分弱。
川奈港バス停からちょっと歩いて、貧乏エントリーに到着しました。
ダイビングショップさんで賑わう港の更に奥、正規のエントリーがある防波堤の少し先です。
岩場に降りる階段があります。

 

川奈港の水中写真

・大ハナミノカサゴ

<ハナミノカサゴ

早速エントリー。
いきなり大きなハナミノカサゴが現れました。

 


<ハナミノカサゴ

ご立腹です。

・トライアングル漁礁

<トライアングル漁礁>

ビーチ中央にあるトライアングル漁礁へ。
プラットフォームの上で7m、基底部分で14mぐらいです。

 

・沖の大ブイ

<カンパチyg>

いくつかあるブイの中で、沖側にある一番大きなブイへ。
カンパチの若魚の群れが回遊中です。

 

・大ブイ幼稚園

<イシダイyg、アミメハギyg他の群れ>

ブイの周りには、イシダイやアミメハギの幼魚が大量についています。

 


<イシダイyg、アミメハギyg他の群れ>

オヤビッチャやイスズミ、ニジギンポの幼魚もいます。

 


<イシダイyg、アミメハギyg他の群れ>

カンパチの幼魚も。

 


<イシダイyg、アミメハギyg他の群れ>

下から見ると完全にア・バオア・クーです。

 

・最沖のブイ下のクマノミ

クマノミ

ビーチの一番沖、ボートダイビング用のブイの下は根の先端になっています。
熱海側はドロップオフで根の上は岩礁帯です。
魚影が濃く、様々の魚群やウミガメが見られます。クマノミもいます。

 


ミノカサゴ他>

部位をつなぐロープだまりにミノカサゴがついていました。

 

・根浅瀬のツキチョウチョウウオペア

<ツキチョウチョウウオペア他>

ウミガメを探しに根の浅瀬に戻ってきました。
かなり大きなツキチョウチョウウオのペアがいます。

 


<ツキチョウチョウウオペア他>

クロホシイシモチやホンベラの群れと一緒にいます。

 


ソラスズメダイ群れ他>

ソラスズメダイを見ていると向こう側をダイバーさんが通過。

 


ソラスズメダイ群れ他>

銀色の小魚はスズメダイygの群れのようです。

 

・防波堤沿いのテトラの魚群

<ヘダイ他>

防波堤際のテトラポッド群へ。
大きめのヘダイがいました。

 


<ボラ群れ他>

ボラの群れも登場。

 


<クロホシイシモチ群れ他>

クロホシイシモチを代表にテトラ周囲には魚群がいっぱいです。

 


<アカカマス群れ他>

アカカマスの群れ。

 


ミズクラゲ他>

水面はちょっと赤潮っぽい部分があって、カブトクラゲやミズクラゲの群れも混じっていました。
南伊豆では黒潮の尖兵と呼ばれていて、この後に綺麗で温かい良い潮が入ってくる予兆とされています。

 


<タカベ群れ>

タカベの大群も出ました。

 


<マアジ群れ>

近くには綺麗なマアジの群れも。

 


<マアジ群れ>

金色で良いアジです。

 


ハコフグyg>

テトラの隙間にいたハコフグの幼魚。

 

・斜面のクエ

<クエ他>

防波堤から根に戻る途中、砂地への斜面に大きなクエ(モロコ)がいました。
クエとしてはまだ若い個体ですが、他の魚と比べると相当大きいのがわかります。

 


<クエ他>

体側の複雑な模様があるのを9つの絵画に見立てて「九絵」。
また、これを汚れと見立てると「垢穢」。
どちらかが和名の由来だそうです。

 

・根浅瀬のツキチョウチョウウオペアとチョウチョ玉

<ツキチョウチョウウオペア他>

根の中央の浅瀬に戻ってきました。
相変わらずツキチョウチョウウオのペアが目立っています。

 


チョウチョウウオ群れ他>

すぐ近くにチョウチョウウオシラコダイが固まっています。
両種ともクリーナーフィッシュでもあるので、これはカメが戻ってきたのかもしれません。

 


チョウチョウウオ群れ他>

目の前で集結し始めました。

 


チョウチョウウオ群れ他>

こっち見んな。
奥にツキチョウもいます。

 


チョウチョウウオ群れ他>

シラコダイも奥のハコフグもこっち見んな。

 


チョウチョウウオ群れ他>

ツキチョウもこっち見んな。

 

・根浅瀬の群れ

ソラスズメダイ群れ他>

ウミガメポイントの浅瀬も魚影が濃いです。

 


ソラスズメダイ群れ他>

ソラスズメダイの群れも川奈名物でしょう。

 


ニザダイ群れ他>

ニザダイの群れもよく見かけます。

 


ニザダイ群れ他>

ホウライヒメジ、アイゴも混ざっています。

 


ソラスズメダイ群れ他>

ソラとニザのクロス。

 

・大ブイのyg幼稚園

<イシダイyg他群れ>

ウミガメを探しつつ根の上を沖に向かって大ブイへ。
ブイの幼稚園は引き続き大盛況です。

 


<イシダイyg他群れ>

イシダイ、オヤビッチャ、カンパチ、アミメハギ、ニジギンポ等々。

 


<イシダイyg他群れ>

角の生えたひし形がアミメハギです。

 

・沖ブイのクマノミ

クマノミ他>

最沖のブイのクマノミも再訪。

 


クマノミ他>

まあまあ撮らせてくれました。

 


<イトヒキベラ他>

婚姻色のイトヒキベラもいました。

 


<キビナゴ群れ>

キビナゴの大群も登場。

 


<カンパチ群れ他>

それを狙ってカンパチの群れも入ってきました。

 


<カンパチ群れ他>

目の前で捕食ショー開始。

 

・浅瀬の根のアオウミガメ

<アオウミガメ他>

そろそろお昼なので一旦上がって食事にしようと浅瀬に戻ると、ソラスズメダイの群れをかき分けて悠々と泳ぐアオウミガメがいました。

 


<アオウミガメ他>

お気に入りのくぼみに収まりました。

 


<アオウミガメ他>

朝一番もここにいることが多いです。
エントリーロープのすぐ横なので、朝出動するダイバーさんの行列とともに沖に出て、お昼ぐらいに一旦帰ってくるパターンですね。

 


<アオウミガメ他>

比較的慣れているので、驚かさないようにじんわり近づくと逃げずに撮らせてくれます。

 


<アオウミガメ他>

深淵を湛えた目。吸い込まれそうです。

 


<アオウミガメ他>

活動中は数分に一回息継ぎをします。
睡眠中は2〜3時間潜っていられるそうです。

 


<アオウミガメ他>

水面へ…

 


<アオウミガメ他>

ぷはぁ。

 


<アオウミガメ他>

しばらくのんびりしたあとまた沖へ回遊していきました。
上掲の動画もご確認ください。

 


<シマウミスズメyg>

近くにいたシマウミスズメの幼魚。

 


オニカサゴ

うまく擬態しているオニカサゴ

 

・卵を守る浅瀬クマノミペア

クマノミペア>

ウミガメポイントから貧乏エントリーへ戻る途中に、川奈で一番大きなイソギンチャク畑があり、ここ数年クマノミのペアがついています。
右のオスの下に卵がありますね。

 


クマノミペア>

口で掃除したり、ヒレで新しい水を送ったり、忠実忠実しく面倒を見ています。
卵は産みたては銀色。育つに従って稚魚の眼の黒点と、お腹についた卵嚢(ヨークサック)の赤い色が目立つようになります。
この卵は孵化が近いですね。

 

・棚の浅瀬のツキチョウチョウウオ

<ツキチョウチョウウオペア他>

棚の上の浅瀬のウミガメポイントに戻ってきました。
ツキチョウチョウウオのペアがまだいます。

 


<ツキチョウチョウウオペア他>

大きなタカノハダイも登場。

 


<ツキチョウチョウウオペア他>

寄らせてくれたツキチョウチョウウオ
ネットだと成魚の体長は18cmとありますが、この個体は倍くらいあるように見えます。

 

・戻ってきたアオウミガメ

<アオウミガメ>

お気に入りのくぼみにアオウミガメが戻ってきていました。

 


<アオウミガメ>

また息継ぎを見せてくれました。

 


<アオウミガメ>

浮上中。

 


<アオウミガメ>

これは下から見るチャンス。

 


<アオウミガメ>

良いシルエット。

 


<アオウミガメ>

帰還。

 


<アオウミガメ>

再び周遊に出ました。

 

・トライアングル漁礁の大人ツバメウオ

<ツバメウオ他>

カメに会えて満足したので、ビーチ中央のトライアングル漁礁へ。
朝はいなかった大人のツバメウオのペアがいました。

 


<ツバメウオ他>

ダイバーさんとツバメウオ。

 


<ツバメウオ他>

プラットフォームの上と下で合計3尾いました。

 


<ツバメウオ他>

大人は体高があって迫力満点です。

 


<ウミトサカ他>

プラットフォーム角のウミトサカ。

 


<ツキチョウチョウウオ他>

上げ潮になり若干濁りが出てきたので撤収することにしました。
カメポイントにはツキチョウチョウウオ他の群れ。

 

・川奈の主アオウミガメ、スージー

<アオウミガメ他>

貧乏エントリーに戻る途中、川奈の主の大アオウミガメのスージーさんにも会えました。

 


<アオウミガメ他>

2012年から川奈に住み着いてきてもう11年。
甲長も1mはあってものすごい貫禄です。

 


<今は亡き海蛙様>

ということで終了です。
この時点ではSeafrogsさんの修理に大変満足していたのでした…

 

東伊豆グルメ

・月あかり@伊東駅

<月あかり@伊東駅前>

ちょっと遅いお昼ごはんを伊東駅前の月あかりさんで。

 

祇園伊東駅

祇園伊東駅

伊東名物の祇園さんのおいなりさんで〆です。
じゅわっと甘めのタレがたっぷりで、澤乃井さんにもあいます。

 

次回は2021/12/05、熱海のオサレなアートイベント、ART GRANTの様子になります。
バブルの遺産、海に突き出した巨大ホテル、ホテルニューアカオの建築がものすごかったです。


この記事のFlickrアルバムはこちらです。
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