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202305 バードウォッチング/ZooPickerはじめました&LightroomにAIノイズ除去が!(でもTOPAZも併用するよ) の事


アオバト群れと富士山@大磯照ヶ崎海岸>


2023/05/09
最近、野鳥観察専用サイトのZoopickerさんをはじめました。
そして、ついにAdobe Lightroom ClassicにAIによるノイズ除去機能が搭載されました。

◆目次

 

ZooPickerとは

ZooPickerさんは野鳥観察のための総合ウェブサービスです。


主な機能は3つです。

・検索機能
 (探鳥地検索、野鳥検索)
・野鳥観察記録管理
 (写真アップロード、フィールドノート作成)
SNS機能

まず、すでに登録されている情報を参照して、探鳥地を選び、見つけた野鳥の同定ができます。
この時点で国内屈指の情報量です。

また、自分が撮影した写真をアップロードし管理することができます。
フィールドノート(探鳥記録)も、用意されたフォーマットに従って簡単に作成できます。

写真アップの際に、日付、探鳥地を登録しておけば、自動的にフィールドノートとリンクされます。これが非常に便利です。
当然写真がなくても観察した野鳥について記録することもできます。

これら観察した野鳥の写真、種類、数、ライファー(初めて見た野鳥)などの情報は統計され、一覧などで自由に参照することができます。
既存の探鳥地と野鳥の詳細情報とのリンクも自動的に作成されるので、登録すればするほど検索機能の強化にもつながるというわけです。

写真やフィールドノートにはコメント機能があり、他の登録者さんとコミュニケーションを取ることもできます。
すでに何度か間違った名前を指摘していただきました(笑

SNSFacebooktwitterInstagramも使用させていただいていますが、残念ながら検索性は皆無に近いです。
ZooPickerさんは検索性もあり、野鳥観察のアーカイブとして非常に優れています。
更に参加型の野鳥図鑑的な側面もあるのが最高です。大変良くできたサイトです。
こんな感じで、魚版、ダイビング版が欲しいですね。

・私の過去のフィールドノート

私の過去のフィールドノートはこちらです。


直近のGWは東京港野鳥公園エナガ団子やシギ類を見たり、大磯の照ヶ崎海岸でアオバトの群れが塩水を飲むのを見てきました。
過去にもさかのぼり、AI処理を新たに加えてぽちぽちアップしています。


Lightroom ClassicにAIノイズ除去搭載

2023年4月、ついにAdobeLightroom Classic(以下LR)にAIによるノイズ除去機能が搭載されました。


当然LR内で処理が完結しますし、ノイズ除去機能そのものもすでに既存のAIソフトを凌駕しています。
うちのMacBook Pro(2021、M1 Pro、16GB)ですと、R10(2400万画素)の画像は一枚20〜30秒で処理できます。
ちなみに他社のAI画像処理ソフト、TOPAZ DENOISE AI(以下DA)ですと、一枚一瞬〜十数秒。LRの方がかなりディープな作業をしているようですね。

現状ではDNGファイルを新たに生成して処理をしていますが、他社製ソフトと違うのは、このDNGファイルに、元となるRAWファイルへ加えたLR上の設定が活かされていることです。
他社製ソフトではRAWとDNGは完全に独立したファイルとなり、調整をやり直すためにはDNGファイルも作り直す必要がありました。LRならDNGファイルだけで完結できます。
DNGにRAWを埋め込むこともできますので、RAWを捨てちゃってもいいようです。私はちょっと怖いので、逆にDNGを削除してRAWを残しています。

更にAdobeさんからのアナウンスでは、将来的にDNGを生成せず、RAWへ直接AIノイズ除去を適用できるようにしたいとのことです。そうなると完璧ですね。

・TOPAZ DENOISE AIと併用

ただし、LRではシャープネスやディテールのアップに関してはAIを介さず既存の手法のままです。
こちらも将来的にはAI処理できるようになると思われますが、この分野では既存他社のソフトに利点がまだあります。

前回の記事で、TOPAZ DENOISE AI(DA)の良さをアップしました。


CANON R10の野鳥撮影に最適なAF性能とプリ撮影機能他についてはこちらです。


LRにAIが載った現在でも、DAを併用して愛用しています。
画像選別、レンズプロファイル適用、トリミング、色調補正、そしてAIノイズ除去まではLR。その後、最終的にDAでディテールアップして処理完了という感じです。

LRのノイズ除去は適用量を0%〜100%まで選択できます。
ISO6400までは控えめに25〜50%くらい、ISO12800では50〜75%で処理。
その後LRからプラグインのDAを呼び出し、TIFFファイルを生成して処理します。
逆にISO1600ぐらいまではノイズが元々少ないので、LRでは除去せずDA上だけで処理しています。

DAでは、遠景や入り組んだ背景の時はバランスの良いSTANDARDか、最低限の処理を施すRAWを自動設定で一回。
アップで撮れた場合は、細部のディテールが強調されるLow Lightを自動で一回。
被写体が近く背景がボケているなど条件が相当良い場合は、Low Lightの自動から、シャープネスの数値を適宜上げて一回。
という感じに落ち着きました。

これまでは、DA上で処理を重ねがけしたりしていましたが、LRでノイズ除去までいい感じに済ませられるようになったので工程がシンプルになりました。仕上がりもさらに良くなっています。
RAWの他にDNG、TIFFが生成されファイルサイズ的には厳しいのですが、もうAIなしではいられない身体になってしまったので仕方がありません(笑

TOPAZさんには申し訳ないのですが、将来的にLR上でRAWのみで処理が完結すると最高です。
そしてそれは比較的近い将来のような気もします。

・個人的工程のサンプル

ルリビタキ早戸川林道>

上述の設定でのサンプルを載せてみます。
カメラとレンズはCANON R10にSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 015、さらにテレコンのTC-1401。
設定は840mm(換算1344mm)、ISO6400、SS1/400、f/9.0。
2400万画素(6000×4000)の画像を3200×2133までトリミングしたものを三分割して並べています。

一番左が、既存のLRの手動ノイズ除去(輝度40%ディテール50%コントラスト0%、カラー25%ディテール50%滑らかさ50%)+LRシャープ(適用量40%半径1.0ディテール25%マスク40%)。
真ん中が、LRのAIノイズ除去(適用量50%)+LRシャープ(適用量75%半径1.0ディテール25%マスク40%)+明瞭度(+10)。
右が、LRのAIノイズ除去(適用量25%)+DAのLow Light(ノイズ除去26%、シャープ100%)です。

ぱっと見はLRのAIノイズ除去で十分です。
既存のノイズ除去は今ではちょっとつらいですね。

 


ルリビタキ早戸川林道>

2倍ほど拡大。
ここまでアップにするとDAのシャープ&ディテールアップの上手さが見えてきます。

 


ルリビタキ早戸川林道>

3倍ほどに拡大。いわゆる等倍表示に近いです。
こうなると完全にDAの凄さが際立ちます。
LRも悪くないのですが、DAでの羽毛の表現の繊細さ等を見ると、「この画像は鳥だな」とDAのAIが判断してうまい具合に処理しているのがよくわかります。

と申しますか、これはもうほとんどCGでは…?と思わなくもないのですが、まあそれも元があってのことということで(笑

 

・結論

結論を申しますと、一般の方にはLRだけでもう十分かと。
逆に鳥を撮らない方はここまでのシャープネスはいらないのではないかと感じています。

しかしすごい時代になりました。
個人的にはフルサイズいらず。なんなら安くて小さいマイクロフォーサーズ…いやいまこそニコワンを復活すべき!と。

NIKON 1は1インチセンサーの小さなボディに高速で優れたAF、異常にコンパクトな超望遠レンズなど、時代を先取りした良さがありました。ニコンさんも5年我慢して続けていてくれれば…
いえ、今からでも遅くはないですね。ちょっと期待しております。
あと防水ニコワンの後継機も待っていますw

 

野鳥のFlickrコレクションはこちらです。
flickrコレクション:2023-2022 Bird Watching @ JAPAN

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