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20200801-02-00 ヒリゾ浜・南伊豆中木シュノーケリング行/ヒリゾ浜生き物マップ作成 第1次通算1,2日目の事

hirizo-map-200801-01


2020年8月1日〜2日
今年もヒリゾ浜のシーズンがスタートしました。
写真はまだ整理中ですが、2020年度第1次通算1,2日分の生き物マップを制作しました。
(情報は変更される可能性があります。あくまで目安としてください。)


印刷用のPDFと大きなjpegデータはGoogleドライブに置いてあります。
ご自由にお持ちください。


ヒリゾ浜は普段は立入禁止のビーチで、夏の間(7月~9月)だけ渡し船で渡れるようになっています。今年の運航は7/1〜9/30までの予定です。

ヒリゾ浜の特徴は伊豆屈指の水質の良さと魚影の濃さにあります。
その理由には、伊豆半島の先端の南伊豆のさらにその突端にあり、黒潮の支流の恩恵を受けやすいこと。急峻な崖と大根島に挟まれた狭い水道状の地形になっているため、潮流が常に速く、ゴミや濁りがとどまらず水質が保たれていること。外洋と湾、岩礁と砂地、狭い範囲にバリエーション豊かな地形があり、魚種と魚影にも恵まれていること。などがあげられます。

魚影は相変わらず素晴らしかったです。
嬉しかったのは、ハタンポ穴のサザナミヤッコの幼魚と、あいあい岬下のミツボシマンションのクマノミの幼魚が無事越冬していたことです。
どちらも去年の9月末に確認してから約10ヶ月ぶりの再会。ものすごく立派になっていました。

今年は海藻が多くイソギンチャクが少ないので、クマノミは少し減っています。
初日に確認できたのは、深い方の沖ハヤマAにペアと若い個体、小通りにペア、単独がそれぞれ一箇所。そしてあいあい岬下のygです。
沖ハヤマBのペアはいなくなっていました。小通りのペアが流れてきた彼らかもしれません。

アオウミガメ、オオセ(テンジクザメ目の底生のサメ体長1.2m前後)も確認されています。特にウミガメは今年は伊豆の各地で増えているとの情報があります。今後が楽しみです。

沖ハヤマでは、大きなフエダイが20〜30尾も群れています。本来はもうちょっと南方系の魚で、ヒリゾ浜ではここ数年見かけるようになってはいたのですが。ついに群れになるとは…
関西ではジブダイと呼ばれ、大変な高級魚だそうです。若干神経質で近づくのが難しいのですが、金色の身体にイエローのヒレが鮮やかで、見栄えの良いお魚です。

沖ハヤマの大根島側の斜面では、大人のツバメウオが最低2尾見られています。サイズもかなり大きく、縦長の面白いシルエットは必見です。
砂地に出っ張った根の裏側にあるサメ穴ではマツカサウオの幼魚もいました。
潮巡りによっては、カンパチやヒレナガカンパチなども入ってきます。

初日一番面白かったのは、ハタンポ穴です。
去年背びれを大きく齧り取られて心配していた主の大アカハタは、その傷もすっかりふさがって、相変わらず堂々と泳いでいました。
ミナミハタンポやキンギョハナダイの群れも多く、水面からでも確認できるのが楽しいです。
ハタンポ穴から少し小通り側にある岩礁の下には、カンムリベラの幼魚がペアで出ました。

小通りには、大きなタカラガイの仲間のウミウサギガイが現れました。
マットなブルーブラックにゴールドの星を散らしたような外套膜が美しい貝です。中身は純白な貝殻を持ち、和名のウミウサギの由来になっています。
小通りの個体は10cmにもなる大柄なもので、一瞬ぎょっとするほどの存在感です。

イソギンチャクが減った代わりに、ソフトコーラル類が増えています。
赤いトゲトサカ、白いチヂミトサカ、茶色いユビノウトサカなどを調べると、ヒメゴンベやミナミゴンベが隠れていることがあります。
既に小さめのツノダシや大人のテングチョウチョウウオなども数尾現れています。

あいあい岬下はにごりが強いのですが、ナンヨウツバメウオの幼魚がいつもの入り江に一尾、ミツボシマンションの奥、ウミウシの谷周辺にも2尾出ています。
浅瀬の海藻の間で昼寝するオオセも見られています。

今年はウミウシやホヤ類も多いようです。
珍しい系では、赤ブイの丘ハヤマの斜面でフリエリイボウミウシ、ハタンポ穴周辺でキイロイボウミウシ、小通りにリュウモンイロウミウシなど。
ムカデミノウミウシはいたるところに大量発生しています。コイボウミウシ、サガミオトメウミウシ、サラサウミウシアオウミウシ、シロウミウシも多いです。
パンダホヤ(コバルトツツボヤ)も各所で見られています。

ちなみに7月最初の週から現地に赴いてはいたのですが、記録的な梅雨の長雨の影響で天気が大荒れ。特に北に位置する前線に吹き込む南西風が厄介で、個人的には8月第一週まで渡ることができませんでした。

8月に入ってようやく梅雨明けし、訪れた土日とも晴れベース。風も穏やかな東北のナライの風。陸は最高の中木を楽しみました。
ただ、水質は長雨の影響で土砂の流入があり、場所によって透明度は7〜15mといったところです。下り潮が速い時間帯の小通りなどは流石にヒリゾ浜だ、というクリアな海になりますが、全体的にはヒリゾ浜としてはまだまだのように思えます。
特にあいあい岬下は、がけ崩れの影響で土砂の堆積が多く、台風で一掃されるまではしばらくは白っぽい状況が続きそうです。


場 所:南伊豆・ヒリゾ浜
日 時:200801-02 08:15〜16:15
天 候:晴れ時々曇り
気 温:27℃
水 温:25℃
波 高:無し
 風 :東北東
透明度:7〜15m
撮影機材:NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
     NIKON ウォータープルーフケース WP-N3
     INON 水中ストロボ D-2000 Type4
     INON ワイドコンバージョンレンズ UWL-H100 28M67 type2
     INON クローズアップレンズ UCL-165M67
     EpoqueWorld 水中ライト EL-1000 A105

 

この記事のFlickrアルバムはこちらです。
flickrアルバム:200801-02(01)-01-01 Snorkeling @ HIRIZO Beach / South IZU
flickrアルバム:200801-02(02)-01-02 Snorkeling @ HIRIZO Beach / South IZU

 

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<ツバメウオ@沖ハヤマ>

 


フエダイ群れ他@沖ハヤマ>

 


<マツカサウオyg@沖ハヤマ>

 


<サザナミヤッコ@ハタンポ穴>

 


<アカハタ他@ハタンポ穴>

 


<キンギョハナダイ群れ他@ハタンポ穴>

 


<カンムリベラyg@ハタンポ穴>

 


<ツノダシとソラスズメダイ群れ他@小通り>

 


クマノミ・ペア@小通り>

 


<ウミウサギガイ@小通り>

 


<オトヒメエビとトラウツボ@小通り>

 


ヒメギンポとトゲトサカ@小通り>

 
写真整理終了後に詳細をアップします。

 

生き物マップの印刷用のPDFと大きなjpegデータはGoogleドライブに置いてあります。ご自由にお持ちください。

 

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