The Esoteric Order of Damned Man Site-2

Hello Hello Hello Hello How low?

20190706-07,13-00 ヒリゾ浜・南伊豆中木シュノーケリング行/シーズンオープン 第2次通算3日目の事の事


ヒリゾ浜生き物マップ190706-07,13>

みんカラでほそぼそとやっていたのですが、写真サイズ他の問題ではてなブログに移ってきてみました。よろしくお願いいたします。
The Esoteric Order of Damned Man Site | D3_plusのブログ一覧 | - みんカラ



2019/07/06-07,13
ついに今季の南伊豆・ヒリゾ浜の渡船がオープンしました!
まだ写真は整理中なので、とりあえず作成した7月頭の生き物マップとめぼしい写真を先行してちょこっと掲載します。

印刷用pdfなどはこちらのリンクからご自由にお持ちください。
Googleドライブ Hirizo Map 1907-09


ヒリゾ浜は普段は立入禁止のビーチで、夏の間(7月~9月)だけ渡し船で渡れるようになっています。今年の予定は6/29(土)〜9/29(日)までの予定になっています。

ヒリゾ浜の特徴は伊豆屈指の水質の良さと魚影の濃さにあります。
その理由には、伊豆半島の先端の南伊豆のさらにその突端にあり、黒潮の支流の恩恵を受けやすいこと。急峻な崖と大根島に挟まれた狭い水道状の地形になっているため、潮流が常に速く、ゴミや濁りがとどまらず水質が保たれていること。外洋と湾、岩礁と砂地、狭い範囲にバリエーション豊かな地形があり、魚種と魚影にも恵まれていること。などがあげられます。

しかし、皆さんも御存知のように、この7月は梅雨も明けず不順な天候が続いています。本来のオープンの6/29-30の週末も、台風由来の南西風と大雨で渡し船が決行になってしまいました。
翌週の平日も欠航続き。我々が向かった7/6-7の週末もなんとか船は出たものの、雨と曇天でかなり厳しいコンディションです。実際、両日ともほぼ貸切状態で浜はガラガラ。ここ数年の殺人的混雑が嘘のようで、10年前ののどかなヒリゾ浜に戻ったかのような状態でした。

なのですが、一旦海に出てしまえば、水中は最高の状況です。
伊豆の海の本来のハイシーズンは9月で、オープン直後の7月は水温も低く春濁りが残ったりでまだまだということが多いのですが、今年は早々に良い状態です。水温もすでに23〜24℃。
水質も大雨直後の7/6こそ、表層にドロ濁りの層がうっすらあったものの、少し潜れば透明度最高の青い海。濁りの影響が速い潮流で押し流された7/7、7/13は透明度20m超えの、いわゆる「最高宣言」の素晴らしい海況になっていました。

魚影もまたとんでもないことに。
冬季に水温が高めだったので、越冬した南方系の熱帯魚がいたるところで見られます。
人気のクマノミはすでに12尾以上。うち、5組がペアなので今後の繁殖に期待が持てます。
その他、ミツボシクロスズメダイ、サザナミヤッコ、レンテンヤッコ、カンムリベラ、アマミスズメダイ、ハクセンスズメダイ、ブチススキベラなどの、こちらも越冬したと思しき大ぶりの幼魚が見られています。
今年生まれの幼魚もすでに多く、ミナミハコフグチョウチョウウオトゲチョウチョウウオ、フウライチョウチョウウオ、モンツキハギ、ツマジロモンガラ、ヌノサラシなどの幼魚も見られています。

外洋に近いポイント、沖ハヤマや丘ハヤマには、キビナゴやイワシの超大群が入ってきています。それを狙うカンパチやヒラマサの大群も、これまでにない規模。目の前で隊列を組んで激しく狩りを行う様子も見られました。
彼らに触発されたのか、巨大なクエやマダイ、ヒラメ、ギンガメアジヒレナガカンパチ、本来は沖縄あたりにしかいないはずのスジアラなども姿を現していました。
あいあい岬下に久しぶりにミノカサゴygも出ました。ヒリゾ浜は潮流が速いのであまり見かけないんですよね。

面白かったのは、こちらもすっかり常連になっているアオウミガメです。
今回も沖ハヤマの定位置で見かけたのですが、ゆったり泳ぎだしたところにカンパチの群れが殺到。なぜか激しく甲羅に身体を擦り付けられ、慌てて逃げ出す様子が見られました。
カンパチが寄生虫をウミガメの甲羅で落としていたのか、それともただ単に遊んでいただけなのか…地元の漁師さんもご存じない、珍しい行動だそうです。

水温がまだ低めの7月のヒリゾ浜の主役は板鰓類(サメやエイ)です。
今年も産卵のために浅瀬に上がってきているオオセ(テンジクザメ目の底生のサメ、体長1.2m前後)が見られました。
本来は夜行性で、日中は浅瀬の岩の裏で休んでいるはずなのですが、人が少ないためか水底をウロウロしているところに三度ほど出くわしました。近くで撮影もきたのでラッキーです。8月に入り水温も上がってくると深場に帰ってしまうので、今がチャンスですね。

低水温が好みのウミウシもちょこちょこ見られました。
いつものアオウミウシ、サラサウミウシ、ムカデミノウミウシの他にも、あいあい岬下のウミウシの谷では、ちょっと貴重なキカモヨウウミウシリュウモンイロウミウシ、一抱えもある巨大なゾウアメフラシ。ホヤの仲間のパンダホヤ(コバルトツツボヤ)も見られました。

結局、いつものように結論は、やっぱりヒリゾ浜は半端ないって!ということになりました。今週末もちょっと天候はイマイチのようですが、海の中は絶好調のようです。今年も機会を見つけてお邪魔しようと思っています。

 

場 所:南伊豆・ヒリゾ浜
日 時:190713 09:00〜16:30
天 候:曇り
気 温:25℃
水 温:24℃
波 高:ややうねり
 風 :南西弱風
透明度:15〜20m
撮 影:水中:NIKON 1 J4 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
       + INON UCL-165M67
    陸上:NIKON D700


この記事のFlickrアルバムはこちらです。
flickrアルバム:190706-07 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 01-01
flickrアルバム:190706-07 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 01-02
flickrアルバム:190713 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 02-03

 

前回の記事はこちらです。

 

ヒリゾ浜の記事はこちらです。


みんカラのカテゴリー別リンクはこちらです。

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2018
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2017
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2016
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2015

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2014

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2013

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2012

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2011

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2010

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2009以前

 


クマノミ・ペア@沖ハヤマ>

クマノミのペアがたくさんいます。
 


クマノミ@小通り>

小通りの浅瀬にも1ペア、2ロンリーの計4尾います。

 


<ミツボシクロスズメダイyg@あいあい岬下>

越冬ミツボシがヒリゾ浜中のイソギンチャク畑に分布しています。
 

20190713-DSC_3893.jpg
<サザナミヤッコyg@平五郎>

サザナミヤッコも越冬したようです。
 


<レンテンヤッコyg@平五郎>

きれいなレンテンヤッコ!
ほぼ日本固有の貴重な種です。
 


<カンムリベラyg@ハタンポ穴>

カンムリベラも無事越冬したようです。
 


<アマミスズメダイyg@赤ブイ>

ちょっと珍しいアマミスズメダイyg。きれいです。
 


<ハクセンスズメダイyg@小通り>

ヒリゾ浜の象徴、ハクセンスズメダイも大きい!
 


<ブチススキベラyg@小通り>

生まれたては枯れ葉のようだったブチススキさんも、越冬するとぐっとシックなイケメンに。
 


<ミナミハコフグyg@あいあい岬下>

黒目より黒点が大きいとミナミハコフグyg。小さいと普通のハコフグygらしいです。

 


チョウチョウウオyg@あいあい岬下>

きれいなナミチョウ
額の骨が兜状に出っ張っている、稚魚時代のトリクチス幼生の名残が残っています。
 


トゲチョウチョウウオyg@あいあい岬下>

トゲチョウも100円玉サイズ。
 


フウライチョウチョウウオyg@あいあい岬下>

フウライさんもまだ小さいです。
 


モンツキハギyg@小通り>

モンツキハギygもちょこちょこ現れています。
 


<ツマジロモンガラyg@あいあい岬下>

伊豆一番の小心者、ツマジロさん。
 


ヌノサラシyg@あいあい岬下>

皮膚から毒を出すハタの仲間、ヌノサラシです。
 


<カンパチ大群@沖ハヤマ>

千の単位のカンパチの大群。
百の単位は見たことがありますが、ここまでの規模は初めてです。

 


<ヒラマサ大群@沖ハヤマ>

13日はヒラマサの大群が入ってきていました。
 


<クエ@沖ハヤマ>

メータークラスを含めクエがゴロゴロ。
 


<マダイ@沖ハヤマ>

巨大マダイも参加です。
 


<ヒラメ@沖ハヤマ>

このヒラメも大きい!
 


ギンガメアジ@沖ハヤマ>

一尾だけ現れたギンガメアジ。カンパチの倍はあります。
 


ヒレナガカンパチ@沖ハヤマ>

たまに見かけるヒレナガカンパチ。
かなり大きいです。
 


<スジアラ@沖ハヤマ>

沖縄あたりにしかいないはずのスジアラまで。
こちらも大きいです。
 


ミノカサゴyg@あいあい岬下>

きれいなミノカサゴygも出ました。
 


<アオウミガメ@沖ハヤマ>

沖ハヤマのいつもの場所に若いアオウミガメが。
 


<アオウミガメ@沖ハヤマ>

カンパチに絡まれて困っていました。
 


<オオセ@丘ハヤマ>

いつもの小通り、ハタンポ穴の岩礁の岩の裏の他、丘ハヤマのドロップオフやあいあい岬の岩の上でのんびりしているオオセが見られました。
 


<オオセ@小通り>

念願のサメの裏が見られました。
 


<オオセ@小通り>

私も撮ってほしかった。
 


<キカモヨウウミウシ@あいあい岬下>

ちょっと珍しいキカモヨウウミウシです。
大きさは1cmぐらい。
 


リュウモンイロウミウシ@あいあい岬下>

こちらもちょっと珍しめのリュウモンイロウミウシ
少し大きくて3cmぐらいです。
 


<パンダホヤ@あいあい岬下>

完全にパンダなパンダホヤ(コバルトツツボヤ)。
大きくても1cmです。
 


<ゾウアメフラシ@あいあい岬下>

浅瀬にいたゾウアメフラシは一気に大きくなって、なんと70cm!
移動速度もびっくりするくらい速いです。
でろんと抱いた感じが似ているので「ネコ」と呼ばれるそうです。
 


<港猫@民宿甚四>

こちらはリアルねこ。宿の若女将さんです。


と今回はここまで。続きは写真を整理し終えたらアップします。
次回は2018/10/6の式根島シュノーケリング行のまとめの転載になります。

 

この記事のFlickrアルバムはこちらです。
flickrアルバム:190706-07 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 01-01
flickrアルバム:190706-07 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 01-02
flickrアルバム:190713 Snorkeling @ Beach HIRIZO / South IZU 02-03

 

前回の記事はこちらです。

 

ヒリゾ浜の記事はこちらです。


みんカラのカテゴリー別リンクはこちらです。

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2018
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2017
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2016
ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2015

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2014

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2013

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2012

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2011

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2010

ブログ:シュノーケリング@南伊豆・ヒリゾ浜 2009以前


ヒリゾ浜のGoogleMapはこちらです。