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20220909-11(09) ヒリゾ浜・南伊豆中木 スキンダイビング行/ちょっと機材の話:安心のOLYMPUS & 魔法のINON様、XDマウントシステム最高! の事


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

2022/09/10-11(2022年シーズン第5回通算9-10日目)
静岡県伊豆半島南伊豆町中木にあるヒリゾ浜スキンダイビングに行ってきました。
前準備と初日の渡船の様子をアップします。

二週間ぶりの海です。
この間に水中用の機材を、CANON EOS M6 MarkIIとSeafrogs製ハウジングから、OLYMPUS PEN Lite E-PL7と純正ハウジングのPT-EP12に変更しました。同時にINONのXDマウントシステムも導入。ワイドコンバージョンレンズとドームレンズユニットもXDに対応した新型にしました。
これがどちらも大満足の機能です。特にINONの各商品の完成度には、毎度のことながら驚愕させられました。

公共交通機関を利用して到着したヒリゾ浜は、陸から見ただけで分かる最高宣言の素晴らしい海況でした。
噂のナンヨウハギygを代表に、ソメワケヤッコyg、サザナミヤッコyg、ミカヅキツバメウオyg、ハナオコゼ、ツノダシ等南方系も多数登場。カメラも期待以上に調子がよく、最高のスキンダイビングとなりました。

と、機材の話がちょっと長くなりすぎたので水中編は次回からといたします。

 

場 所:南伊豆・ヒリゾ浜
日 時:2022/09/10 11:00〜16:00
天 候:晴れ
気 温:26.7~28.0℃
潮 回:大潮
満 潮:17:53 172cm
干 潮:11:15 6cm
水 温:27〜28℃
波 高:なし
 風 :東9.1〜12.1m
透明度:15m以上
撮 影:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
    OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
    OLYMPUS 防水プロテクター PT-EP12
    INON XDマウント
    INON ワイドコンバ-ジョンレンズ UWL-95S XD
    INON ドームレンズユニットIII A
    INON 水中ストロボ D-2000 Type4
    EpoqueWorld 水中ライト EL-1000 A105


◆目次



ヒリゾ浜について

2023シーズンのヒリゾ浜についてまとめてアップしてあります。
ヒリゾ浜へのアクセスやポイントガイド、生き物図鑑等、詳細はこちらをご覧ください。



新ギア来る

安心安定のOLYMPUS PEN Lite E-PL7とPT-EP12


<新PT-EP12と故Seafrogs>

と言う事で、OLYMPUS様の中古のPEN Lite E-PL7と新古のPT-EP12をお迎えしました。
どちらも2014年発表、2016年生産終了。つまり2023年現在で7〜9年落ちです。しかしそこは安心の国産、さらに水中用に定評あるOLYMPUS製。まったく問題なく使用できています。

※参考:【“ミスターオリンパス水中“清水淳のカメラレビュー】E-PL7、PT-EP12をリポート
 https://oceana.ne.jp/diving/diving-equipment/121807


写真は左がPT-EP12、右が浸水したSeafrogs製のM6 MarkII用ハウジングとドームポートです。
PT-EP12はパンケーキサイズの標準レンズで運用するため物凄くコンパクトです。ちなみにまさかのデッドストック品を1万円ほどで手に入れることができました。

そう言えば前の前に使用していたNIKON 1用純正ハウジングも、某アマゾンで新品が1万円代で出ていたことがありました。生モノではなくニッチな商品であるハウジング関係では偶にある現象です。

 


<新E-PL7と生き残ったM6 MarkII>

左が28Kぐらいの中古で手に入れたE-PL7と標準ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ。
右が浸水から生き残ったCANONのEOS M6 MarkIIとマウントアダプター経由で取り付けているNIKON用のTAMRON 90mmマクロです。(現在では同じCANONのEOS R10に代替わりしています。)

M6-2にはSmallRigの保護ケージが付いていて、さらにレンズがレンズなのでちょっと比較には適しませんが、PL7というよりもパンケーキズームのコンパクトさはちょっと凄いです。壊れやすいのが難点ですが画質も結構優秀です。(実はこの後すぐに故障して保険で修理、その間に予備でもう一個買ってしまいました(笑))

センサーサイズはAPSCの3200万画素から4/3の1600万画素にステップダウンしました。
相当画質が落ちるのでは?と心配していましたが、PL7と標準ズームの組み合わせは素直な描写で十分良い感じです。フルサイズ換算でM6-2が5120万画素、PL7は3200万画素と、PL7の方が画素ピッチに余裕があるのが効いていると思います。

画質は十分以上でしたが、AFなどの機能は新しいものが格段に進化している分、PL7はかなり落ちます。
特にAFに定評のあったNIKON 1やM6 MarkIIのつもりでサーボAF(AF-C)で連射すると、全コマピントが後ろ抜けしてしまうという現象が頻発しました。そのあたりはシングルAF(AF-S)で都度ピントを取り直したり、置きピンで瞬間を狙うなど、昔のやり方を駆使する必要があります。

特に被写体認識AF等、機能が素晴らしすぎる最新鋭のR10を使用した後だと、PL7は何かとのんびりしとるなーと、ちょっと差を感じます。ただ、水中撮影では野鳥撮影ほど速度やピントにシビアではないので、工夫次第で十分使えます。ストロボ使用で単射が多いというのも大きいです。

 

最高すぎるINON様のXDマウントシステム


<INON XDマウント、ワイドコンバ-ジョンレンズ UWL-95S XD、ドームレンズユニットIII A>

ハウジングを新調するとともに、INONのXDマウントシステムも導入しました。ワイドコンバージョンレンズとドームレンズユニットもXDに対応した新型です。

写真はPT-EP12にINON ワイドコンバ-ジョンレンズ UWL-95S XDをつけた所。この上にドームレンズユニットIIIを重ねて取り付けます。
右はOLYMPUSのクローズアップレンズ。左はNIKON 1時代に使用していた古いワイコンです。

PT-EP12には、67mmの溝を切ったコンパクトな標準ズーム用ポートがついてます。
この67mmの溝は汎用性があり、INON製だけでなく様々なコンバージョンレンズを付け替えて運用することができます。泳ぎながら水中で交換できるので、ワイドからマクロまで基本的になんでも撮れるようになります。

もちろんAPSCのM6 MarkIIに、定評ある11-22mmの超広角レンズとドームポートだったり、マクロポートに隠れLレンズと言われる単焦点の32mm f1.4だったり。専用ポートとスペシャルレンズの組み合わせは、画質的にはなかなか素晴らしいものがありました。
ただ、ポート交換は結構手間ですし、その都度浸水の心配があります。頻繁に開閉するように設計されているメインパッキンよりもその危険性は大きいです。と申しますか実際ポート交換後の不備での浸水も経験しました。
結局、コンパクトな標準ズーム用ポートにアタッチメントレンズで対応するスタイルが個人的にはベストであるなぁ、特に素潜りでは。と今は思っています。

 


<INON XDマウント、ワイドコンバ-ジョンレンズ UWL-95S XD、ドームレンズユニットIII A>

何より素晴らしいのが、INONの新しいXDマウントシステムです。

PT-EP12の先端についている黒い樹脂のパーツがXDマウントです。
67mmの溝にこのパーツを付けることによって、対応するアタッチメントレンズがワンタッチで脱着できるようになります。マウント右側のバネ式のレバーが肝です。するっかちゃっと精度良くスムースに動作します。
これがめちゃくちゃ便利。既存のねじ込み式ですと脱着そのものがまず手間でしたし、ネジ溝が砂や塩を噛んで割とすぐに痛んでしまいました。この心配がなくなるのもとてもありがたいです。

ワイコンとドームはXD専用の新型でないと周辺が蹴られてしまいますが、クローズアップレンズ等は既存のものでも変換リングを取り付けることでXDに対応できます。
マウントも変換リングもごく軽量で安価です。利便性を考えればほとんどタダみたいなものです。

INON:XDマウントシステムについて
http://www.inon.co.jp/products/lens/option/xd_mount.html


XDに対応した新しいワイドコンバージョンレンズとドームレンズは光学系も新設計になっています。
ドームレンズユニットは、ワイコンの上に重ねて取り付けます。アクリルとガラスがありますが、ガラスのほうが丈夫でオススメです。どちらもより小さく軽くなった上に、より広角のレンズに対応、さらに陸上でもケラれなくなりました。その上画質も向上しています。ほとんど魔法です。

INON:ワイドコンバージョンレンズUWL-95S XD
http://www.inon.co.jp/products/lens/uwl-95s_xd/top.html
INON:ドームレンズユニットIII
http://www.inon.co.jp/products/lens/dome_lens_unit3/top.html


XDマウントシステムは67mmの溝があれば基本的にどのハウジングでも使えます。52mmのTG用ハウジング用のアダプターもあります。本当に便利で素晴らしい商品です。ぜひ一度ご検討ください。<INON様の回し者ではありません(笑



<魅惑の水槽@mic21>

買い忘れがあったので、前夜にお邪魔した横浜のmic21さん。
実店舗はやっぱりありがたいです。奥にある海水魚水槽も最高です。

p.s.
現状カメラメーカー製の純正ハウジングは非常に少なくなっています。
新たに購入できるのは、コンデジSONY RX100シリーズ、CANON Gシリーズ、OLYMPUS TGシリーズ用ぐらいでしょうか。

ハウジング専業メーカーは各社ありますが、どちらも基本的に金属製で本体だけで50万円以上、ポート他でさらに数十万円が必要となります。その間の選択肢があまりないのが辛いところです。

 


<こっち見んな@コクテンフグ>

気が早いのですが、個人的に次を考えるとしたら香港のAOI(エーオーアイ)さんです。
http://www.fisheye-jp.com/products/products_aoi.html

AOIさんは元々OLYMPUSのミラーレス用ハウジング(つまり今のPT-EP12も)をOEM生産されていたメーカーさんで、現在はやはりOLYMPUSOM-1やPL10用のハウジングを独自に発売されています。しっかりした日本法人があるのも安心ポイントです。

ハウジングは樹脂製で、リークセンサーやバキュームポンプ、標準ポート付きで12万8千円〜20万円ちょっととリーズナブル。
特にOM-1は4/3ながら最新のAFシステムと積層裏面照射型CMOSセンサーを搭載した意欲的な機種です。AOI製のハウジングも十分コンパクト。パンケーキズーム用のポートもあり、XDマウントにも対応します。これはなかなか良いなと。

AOIさんではポートやレンズ、ストロボなどのオプションも精力的に開発されています。今後、注目されて損はないかと思われます。(できればCANONのR10用を出してくれたら超嬉しいです…)

 

機材お片付けの様子(2022/09/29より)


<@中木港>

港に戻って機材のお手入れ。

右が私の白いOLYMPUS PEN Lite E-PL7とM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ、純正ハウジングの防水プロテクター PT-EP12。
INONのXDマウントシステムで右肩のワイドコンバ-ジョンレンズ UWL-95S XD+ドームレンズユニットIII A、OLYMPUS 水中クローズアップレンズ PCU-03を切り替えて使用します。
NAUTICAMのマルチトレーにINONのアーム&クランプでINON D2000の2灯。ライトはEPOQUE WorldのEL-1000 A105です。プチプチで作ったフロートが実に貧乏くさいです(笑
真ん中にいる黒いのは陸用のCanon EOS M6 Mark IIとCanon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STMです。

左は先生のNIKON 1 J4と純正ハウジングのウォータープルーフケース WP-N3、INONの旧型のワイコン+ドームレンズ。
INONのアームシステムにつけられた、FISHEYEの強力ライト2灯とINONのストロボ、巨大フロートが強烈です。

こうして客観視しますと、完全に素潜りの装備では無いような気がしてきます。

 

公共交通機関ヒリゾ浜

いずきゅん


<いずきゅん>

伊豆急公式キャラクター、そういうのもあるのか。

 

中木港到着


<殿羽根丸@中木港>

電車とバスで中木港に来ました。
二週間ぶりの海。陸のコンディションはすでに最高宣言です。
カメラは陸用になったCANON EOS M6 Mark IIと超広角ズームのEF-M11-22mm F4-5.6 IS STM(フルサイズ換算18-35mm)です。

 


<殿羽根丸@中木港>

殿羽根丸さんで行ってきます。

 


<殿羽根丸@中木浜>

中木浜でふじや丸さんとすれ違い。

 


<殿羽根丸@中木港>

お天気最高です。

 


<殿羽根丸@中木沖>

港を出ると、トガイ浜の海がもう青いです。

 


<殿羽根丸@中木沖>

吠えるSUZUKIのDF350A。
V6、4,390cc、350馬力!

 


<殿羽根丸@中木沖>

右から、アミダ岩礁大根島、沖ハヤマ、丘ハヤマ、あいあい岬です。

 


<殿羽根丸@中木沖>

あーこれは間違いないですね。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ沖>

ヒリゾ浜沖はもう真っ青。最高宣言です。
右から、権力岩、大根島、沖ハヤマ、丘ハヤマ、赤ブイです。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

丘ハヤマのドロップオフから沖ハヤマにかけて、シュノーケラーさんで一杯。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

ヘイゴロウ前も水質最高。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

船着き場到着。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

水底までスキッと見えます。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

船着き場からあいあい岬にかけての浅瀬もこの色です。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

浮き輪が絵になります。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

逆噴射の白がいい感じ。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

お世話様です。

 


<殿羽根丸@ヒリゾ浜

早く潜らねば!

 

と言うところですが、長くなりましたので水中の様子は次回からといたします。


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